30 Oct ポーカー:運のゲーム?スキルのゲーム?
プロのポーカープレイヤーなら、口を揃えてスキルがすべてのゲームだと言うでしょう。映画「シンシナティ・キッド」に登場するザ・マンことランシー・ハワードはストレートフラッシュを完成させ、「正しいタイミングの間違った一手さ」という名言を残しました。
2003ワールドシリーズ・ポーカー メインイベント」を制したクリス・マネーメーカーは、「ポーカーが面白いのは、誰もがプレイできると思い込んでいることなんですよね」と言い放った。
彼のポーカーに対する真剣さは認めざるを得ないところでしょう。2013年におけるポーカーの総称金額は、28億ポンドにも上りました。この事実が、何百万人という新規プレイヤーを呼び込みました。
ポーカーにおいて、運は間違いなく重要な要素です。それは事実ですが、スキルもまた重要かつ不可欠な要素であることは否定できません。そうでなければ、一部のプロが勝ち続けていることの説明がつかないからです。
運とスキルが重要なのは分かったとして、どちらがより重要なのでしょうか。運がスキルの上位に来るなら、ポーカーは運のゲームということになります。その逆であれば、ポーカーはスキルのゲームだと考えることができます。
これについて研究を行ったのがデニー・ファン・フォルダーとロヒール・ポッター・ファン・ルーン、マーティン・ファンデン・アッセムの3人で、彼らの研究は「PLOS One」に掲載されました。
彼らが1年間に渡ってオンラインゲームにおける456回のゲームプレイを研究した結果、ポーカーがスキルのゲームであることを明確に示す重要な証拠が明らかになりました。
研究の結論の一部を引用すると、最初の半年で最も良い結果を残した上位10%のプレイヤーたちは、残りの半年で他のプレイヤーの2倍良い結果を残していたことが明らかになっています。
また、最初の半年で圧倒的な成績を残した上位1%のプレイヤーたちは、残りの半年で他のプレイヤーよりも12倍良い成績を残しています。
この研究の要点は、成績が完全に予測可能だということです。運のゲームであれば、長期的に見た場合の結果とスキルの相関性は存在しません。
しかし、スキルのゲームであれば、その相関性は明白です。そのため、ポーカーはスキルのゲームだと結論づけられるのです。